めぐみ幼稚園からのお便りやお勉強会、園長先生からの一言日記などもりだくさんの内容でお届けしていきます。
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Author:めぐみ幼稚園
山口県下関市の由緒ある幼稚園「めぐみ幼稚園」では、恵まれた環境の中で子供たちの個を大切にした保育を行っています。お気軽に保育見学へお越しください。

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 光組さんの卒園まで、残すところ三十日余りとなりました。
四月に光組に進級した時の彼らは、どこか背伸びの構えで無理があって、譬えれば・・・、憧れの先輩のユニフォームを譲り受けたは良いが、肩は下がり、袖口からはやっと指先がのぞき、まるで洗濯物がハンガーにでも掛かっているような姿、とでも言いましょうか・・・それでもって得意そうに歩いている様子が反って幼さを際立たせ、健気で愛らしかったことを思い出します。それはそれで光り輝いていましたが、卒園間近の今、彼らはそのユニフォームを見事に着こなし、お下がりを着ているとは思えない程カッコ良く光輝いています。四月からのわずか八ヵ月の間に、その輝きは本物になり、周囲をうならせるほどに成長しました。その輝きが本物であると確信できるのは、体の成長だけでなく、日常の至る所で心の成長を感じさてくれるからです。そして 一つ年下の愛組さんは、先輩達のその輝きに、惚れ惚れと惹きつけられ、心奪われています。光組さんの一挙手一投足は愛組さんを刺激し『あの様になりたい』という目標となり、私達より遥かに上手に愛組さんを教育してくれています。
― 子ども達が大工室で鋸(のこぎり)を使う時、板を抑える力が足らないので、クランプという道具に助けを借りています。作業台と切る板とをクランプではさみ、しっかりと固定するのですが、子どもの力では板が動かなくなるまでクランプのねじを締めることはできません。少しでもゆるいと、板が動いて思うように鋸を挽くことができないので、そこで「最後の一締めをしてください」(一締めどころか幾締めもしなければならないのですが…)と、私の力を借りに来ます。私の一締めでピタッと動かなくなると、その瞬間『凄―い!』と目はまん丸。また、そうして私が締めたものを緩めるのも彼らには困難で、「緩めてください」とまた頼みに来ます。一瞬の内にエイッ!と緩めると、私のハンドパワーにまた驚嘆。子ども相手に『エッヘン、どうだい、これが大人ってモンヨ!』と胸を張る自分も幼稚だなぁ…と思いながらも、尊敬の眼差しはなかなか気持ちの良いものです。しかし、それも何回か繰返している内に、僕だって私だって と、どんどん力が着いて、本当に最後の一締めで良くなって来るのです。
今日も私はクランプのねじを締めながら、そのねじの締まり具合から彼らの成長を指先に感じて嬉しくてなりません。と同時に、『エッヘン、どうだい、これが大人ってモンヨ!』と、次に誇れる事を身に着けなくてはと、少々焦っています。
何かに憧れる思いや、できなかった事ができるようになる喜びは、人を大きく成長させてくれます。子ども達はこの経験を幾度も繰り返して、ダブダブのユニフォームが、体にフィットするまでに自分を成長させたのでしょう。
子ども達の傍らに居る者として、いつも彼らに憧れや目標を与えることのできるカッコいい大人でいたいものだと、腕を磨く今日この頃です。   園長 木村 厚美 
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