めぐみ幼稚園からのお便りやお勉強会、園長先生からの一言日記などもりだくさんの内容でお届けしていきます。
プロフィール

めぐみ幼稚園

Author:めぐみ幼稚園
山口県下関市の由緒ある幼稚園「めぐみ幼稚園」では、恵まれた環境の中で子供たちの個を大切にした保育を行っています。お気軽に保育見学へお越しください。

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック

月別アーカイブ
ブログ内検索

RSSフィード
リンク
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム
 ゴールデンウィーク明け、(新入児)花組がいよいよ通常保育に入ったある日のお弁当の時間、花組R君がなかなか食べ終わらないのに困り果てていたお世話係の(年長児)光組Y君が、私に、「園長先生、R君も神様から送られてきたプレゼントよねえ?」と訊いてきました。以前私が子ども達に、「花組さんは神様がめぐみ幼稚園に送ってくださった素敵なプレゼントだから、皆で大切に育ててあげようね。」と話した、そのことの確認をしたかったのでしょう。私が『そうだよ。』と確信を持って答えると、Y君は私を見つめながら深くうなずいて、その目をR君に戻しました。すると今度は、そのやり取りを横で見ていた光組のMちゃんが、『ねえ、私も花組の時、神様からのプレゼントやったん?』と訊いてきたのです。同じ様に『そうだよ』と答えると、Mちゃんはとても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。以前私が話した事を真剣に受け留め、神様からの信頼に懸命に応えようとしている姿に、私自身が問いただされた思いがしました。
 またある日のこと、光組MちゃんとHちゃんが、登園後珍しく入室せず、第二園舎への坂道でブツブツと話しをしていました。様子がおかしいのでどうしたのかと見てみると、その先にもう一人、楽しそうに遊んでいる花組のK君の姿がありました。こんなことが続いているK君を、今日は何とか入室させようと、どうやら二人で相談している様子。あとで聞いた話によると、『K君はダンゴ虫が好きだから、園舎の入り口にダンゴ虫を置いてみよう』という作戦会議をしていたらしいのです。その作戦が成功だったか否かまでは聞いていないのですが、この健気さにもまた大いに感動しました。
 先日、NHK・朝の連続ドラマの台詞の中に素敵な言葉を見つけました。
登校拒否の娘を持つ母親が、どうして娘はこうなってしまったのだろうかと、娘が足しげく通っていた厩舎を訪ねます。そこで馬の世話をしている老人が、少し元気のない馬に話しかけているのを見て、『馬を見ただけで馬の体調が解るのか』と訊ねるのですが、その老人は、『原因は判らないが、気持ちは解る』と、さらりと言い放ったのです。その言葉にはっとさせられた母親は、娘を理解しようとする方向が的外れだった事に気付き、原因探しをやめて、娘の気持に寄り添うことの方を選択し直しました。
 おとなは原因の究明が最重要だと思い、そのことにエネルギーを費やしますが、子どもはそれよりも、気持を解ってその気持に寄り添って欲しいと願っているのです。転んだ時に、なぜ転んだのかよりも、痛かったということを、失敗した時に、なぜ失敗したのかよりも、悲しかったという事を、先ず解って共有して欲しいのです。
 前述の話に登場した、光組R君、Mちゃん、Hちゃんは、おとなのようにうまく説得する言葉や術を持ち得なかったので、とにかく、無条件で相手を受け入れ、精一杯気持に寄り添うことしかできませんでした。しかし、その謙虚な寄り添い方が、花組の子ども達からの絶大なる信頼を得、彼らの育ちに大きく貢献しているのは事実で、私達おとなが学ぶべき姿がここにあります。

めぐみ幼稚園 園長 木村 厚美

テーマ:幼児教育 - ジャンル:学校・教育

// HOME //
1GB!FC2ブログ(blog)